循環器科は、主として「心臓」や「血圧」の病気を扱っています。たとえば、虚血性心疾患(動脈硬化による狭心症・心筋梗塞など)、心不全、不整脈、心筋症弁膜症等の心臓病や高血圧・低血圧等を中心に診察しています。しかし心臓・血圧に問題がある方は、その他にも色々な病気を併発されていることも多いので、他の診療科と連携をとりながら、患者様の全身全てに心を配って診療・治療しております。
当科で行っている主な検査としましては、心電図・トレッドミル運動負荷心電図・24時間ホルター心電図(携帯型長時間記 録心電図)・心エコー・血管エコー(特に頚動脈や腹部)・末梢動脈の脈波検査・胸部レントゲン検査・CT等があります。
ペースメーカー治療とは、心臓の電気伝導が正常に機能せず、心室の収縮が極端に遅くなったり、止まってしまって全身の循環に重大な悪影響を及ぼす場合に心臓に生来そなわっている電気発生にかわってペースメーカーという機械によって電気刺激を送り込む治療です。体内にペーシングシステムを植込む手術は比較的簡単で、1~2時間足らずで済みます。ペースメーカー本体はマッチ箱ほどの大きさで、鎖骨の下の皮下に植込まれます。リードは鎖骨付近の静脈を通して心臓内に入れられます。各リードの先端は心臓内の組織に直接触れるように装着します。植込み手術は通常、局部麻酔と患者さんをリラックスさせる薬剤を使い、患者さんが意識のある状態で行います。
いったんペースメーカーが植込まれたら、医師の指示を守って定期検査を受けることが非常に大事です。検査では医師がシステムの機能をチェックするほか、ペースメーカーの電池の状態もチェックします。