身体全身に血液を循環させるために心臓は収縮と拡張を繰り返します。
このとき心臓に微弱な電流が発生します。
その変化を波形として記録するのが心電図検査です。
心臓疾患に関する検査の中で比較的簡単に行うことができ、疾病発見の第一の手がかりとしてよく用いられます。
心臓疾患の発見や診断、病状の把握、治療効果の確認、薬の副作用の発見などに欠かせない検査です。
心臓が正常に拡張と収縮を繰り返しているか、心臓の周りにある冠状動脈の血流が円滑に行われているか、心臓の筋肉に異常がないかなどがわかります。また、甲状腺機能障害などの内分泌疾患によってどのくらい心臓に影響が及んでいるかや、電解質(カルシウムやカリウムなど)の異常もわかります。
心電図に異常が見つかれば、さらに詳しく心臓の機能を解析するために負荷心電図検査、ホルター心電図検査、心臓超音波検査(心エコー)の検査を行います。
必要に応じて、心臓カテーテル検査、冠状動脈造影検査等が行われ、それらの結果と照合し、病気の診断、治療法の決定、予後の判定が行われます。
不整脈、心肥大、心筋虚血、心房中隔欠損症、心臓弁膜症、心筋梗塞、狭心症など