超音波検査診断装置を用いれば甲状腺、耳下腺、顎下腺、舌下腺、乳腺などの体表臓器をはじめ頭部に血液を運ぶ血管や手足の血管など身体のあらゆる部位を画像として描出することが可能です。
高脂血症や糖尿病などでは動脈硬化を伴うことが多いため、よく行われる検査です。
頸動脈超音波検査では、総頚動脈と内頚動脈、外頚動脈の状態を描出し、その血管壁の状態を観察します。
血管壁は3層(内膜、中膜、外膜)よりなっており動脈硬化になると内膜と中膜が厚くなり、肥厚した血管壁として描出されます。また、血管の内腔が狭くなり血管の内側が盛り上がった状態(プラーク)が観察されると統計的に脳梗塞や狭心症、急性心筋梗塞を合併している割合が高いといわれています。
甲状腺は喉ぼとけの下にある左右両側に蝶のような形をした内分泌臓器です。甲状腺機能亢進症をはじめとする甲状腺がはれる疾患(甲状腺がん、甲状腺腫、甲状腺炎など)の鑑別のために行われます。